【Ubuntu 12.04 beta 1】ハードウエアモニター(Conky)をUbuntu 12.04に入れてみました。(その1) [ubuntu]
毎回Ubuntuがリリースされる度にConkyを入れています。それで、今回もUbuntu 12.04(Precise)に入れてみました。
今回はグラフィカルにしてみました。Ubuntu 12.04(precise) Beta 1で動かしているスクリーンショットは下図です。
まず、conky本体は下記でインストールできます。
sudo apt-get install conky
そしてスクリーンショットのテーマは下記です。
http://gnome-look.org/content/show.php/Conky+lua?content=139024
これを元に、ファンスピードとCPU&マザーボードの温度を表示するように改造しました。
このテーマの場合、ダウンロードすると 139024-Conky-lua.tar.gzがダウンロードされるので展開します。展開すると、Conky-luaというディレクトリができます。またその中に、いくつかtar.gzのファイルがあるので、好きなディストリビューションのtar.gzを展開します。
例えば、Conky ubuntu-lua.tar.gzを展開すると、「Conky ubuntu-lua」というディレクトリができます。この中に3つの下記のファイルがあります。
clock_rings.lua conkyrc new-ubuntu-logo.png
そしたら、端末でこれらのファイルあるディレクトリにカレントディレクトリを移して、
mkdir -p ~/.lua/scripts
cp clock_rings.lua ~/.lua/scripts/.
mkdir ~/.conky
cp new-ubuntu-logo.png ~/.conky/.
cp conkyrc .conkyrc
とすれば、テーマを使える状態になります。
後は、端末からconkyと入力するか、自動起動するアプリケーションにconkyを登録すれば動くはずです。ただし、 『【Ubuntu 11.04】Conky (システムモニター) インストール』に記述したように、自動起動する場合ディレイスタートさせる必要があるかは未検証です。
それで、本記事のスクリーンショットでは温度とファンスピードが付いていますが、このために私の環境では『【Ubuntu 11.04】Conky (システムモニター) インストール』にも書いてあるようにカーネルを再ビルドする必要があります。再ビルド時にセンサーモジュールをビルトインすることによって、組み込み順番を確定してあげないと不安定です。
カーネルのビルド方法は、下記に書いてあります。(英語) ただ、私と同じようにカーネルにセンサーモジュールをビルトインする場合は、使用されているマザーボードに載っているセンサーチップの型番が分からないとできません。
https://help.ubuntu.com/community/Kernel/Compile
それで、例えばCPU FANの回転数を表示しようとしたら、大きく分けて2箇所編集します。
1つはリング状に表示されているグラフィカルな部分です。このためには .lua/scripts/clock_rings.lua を編集します。
中を見るとsettings_tableという配列があります。ここに下記のように要素を付け足します。
{
name='hwmon',
arg='0 fan 1',
max=1500,
bg_colour=0xffffff,
bg_alpha=0.2,
fg_colour=0xff6600,
fg_alpha=0.8,
x=50, y=550,
radius=25,
thickness=4,
start_angle=-90,
end_angle=180
},
初めのname は"hwmon" 次のarg は"0 fan 1"となっています。これをこのluaのスクリプト中で下記に置き換えます。
${hwmon 0 fan 1}
要するに、name とargをくっつけて、${ }の中にいれます。それでconkyを通してデータを取得してグラフィカルに表示するわけです。
ここで、 hwmon 0 fan 1が何のデータかは、それぞれのPCによって違います。無い場合もあるかもしれません。
/sys/class/hwmonの中を色々見てください。そのうち推測できると思います。
次のmaxは円グラフが表示できる最大値です。bg_colour, bg_alpha, fg_colour, fg_alphaは円グラフの色の設定で、x,yがポジション, radiusが円グラフの半径、thicknessが恐らく円グラフの幅(未検証)、start_angleがグラフの始まりの角度、end_angleがグラフの終わりの角度となているようです。
これらを必要なだけ(例えば、CPU温度とかフロントファン回転数とか)、 settings_tableに付け加えればOKです。これで、グラフの方は表示されるはずです。
もう1つは数値による表示と「CPU FAN」とかの表示ですが、こちらは~/.conkyrcを書き直します。下記のような行を付け足します。こちらは、http://conky.sourceforge.net/variables.html を参考にしてください。
${color FFFFFF}${goto 25}${voffset 20}${hwmon 0 fan 1}
${color FF6600}${goto 25}CPU FAN
こちらも、グラフを付け足し多分だけ付け足して下さい。これで出来上がりです。
< gnome shellで使用される時の注意点 >
gnome-shellでも下図のように動きます。
ただし注意点があります。.conkyrcに下記のような記述があると思います。
own_window_type normal
ここが、 own_window_type override となっているとgnome-shell 3.3.92では表示されません。恐らく最近のバージョンならどれも同じだと思います。ですのでgnome-shellで使用される方はnormalに下記直してください。(本記事のテーマでは初めからnormalのはずです)
< 余談 >
以前、『【Ubuntu 11.10】Conky (システム・モニター)を入れてみましたが・・・表示がフラッシュする現象が起きる。』で記述しましたが、下図のようにCubeで回すと回転が終わったときに表示がフラッシュする現象が起きていました。
ところが、今回は起きません。偶然か?? いずれにしても、フラッシュしなくてよかった。
ちなみに、その2の記述を検討中。今度はGPUの温度を入れる予定です。
--- 2012/3/27追記 ---
宣言した通り、GPU温度を表示するようにしました。下記がその記事です。ただ、あまり役にたたない記事かも・・・
『【Ubuntu 12.04 beta 1】ハードウエアモニター(Conky)をUbuntu 12.04に入れてみました。(その2) -- ATI RadeonのGPU温度追加』
--- 2012/3/27追記終わり ---
←電波時計(壁掛け)
私の部屋には小さな時計はいくつかありますが、
大きな時計がありません。
大きな時計が1つくらいあってもいいかな~