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【Ubuntu 11.04】起動時間高速化ソフト(e4rat)を試してみました。(あまり変わらなかった) [ubuntu]

ネット上をうろうろしていたら、起動を高速化する方法が紹介されていました。

How To Cut Your Linux PC’s Boot Time in Half With E4rat

e4ratというソフトですが、Ubuntu 11.10(Oneiric)ではうまく動かなかったので、Ubuntu 11.04(Natty)で試してみました。

このソフトはハードディスクのseekを最適化するような作業をして起動時間を短縮するので、SSDの方はやっても効果がないようです。

また、e4ratを使用する場合はUbuntu に標準で入っている同じように起動時間を短縮するためのソフト(ureadahead)と競合するので、ureadaheadはアンインストールする必要があります。

さらにext4のファイルシステムでないとE4ratは使えないようです。

まずbootchartの結果からです。

ただ、必ずしも私と同じような結果になるとは限りません。まず、環境も違いますし、ATIドライバ用とKMS用をそれぞれ専用カーネルをビルドしています。

1) ATIドライバ(fglrx) + 何もなし。  42秒74

bootchart-e4rat-007.jpg

2) ATIドライバ(fglrx)+ureadahead 46秒41

※正確にはureadaheadのデータ収集のプロセスが動いています。

bootchart-e4rat-002.jpg

3) ATIドライバ(fglrx) + E4rat  47秒62

 bootchart-e4rat-005.jpg

ここまでATIドライバ(fglrx)でしたが、どれも大差ないです。 測定上は何もしていないのが一番早かったのは驚きでした。それと、E4ratが一番遅いですが、画面左上のインジケーター類の起動はureadaheadとE4ratでは同じくらいなので、ほとんど起動時間は違わない感じです。

4) オープンソースドライバ(KMS)+ 何もなし  53秒35

bootchart-e4rat-004.jpg

5) オープンソースドライバ(KMS)+ ureadahead 34秒44

bootchart-e4rat-003.jpg

6) オープンソースドライバ(KMS)+ E4rat  46秒50

bootchart-e4rat-006.jpg

オープンソースドライバ(KMS)で動かした場合、かなり差がでました。なにもないと、すごく遅いのに対してureadaheadがある時の早いこと・・

それとカーネルは違いますが、E4ratはATIドライバでもオープンソースドライバ(KMS)は同じよう時間でした。

というわけで、私の環境では、オープンソースドライバ+KMS専用カーネル+ureadaheadが早いです。 実はUbuntu 10.04の頃からこの組み合わせで大抵40秒は切っています。

一応、簡単にE4ratのインストール及び設定の仕方を書いておきます。興味のある方は広告の下にある「続きを読む」を押してください。 ただ、ブート部分をいじるので、重要なデータがある場合は止めておいた方がよいです。

 ←マイクロソフト ベーシックマウス

    いまこれ使ってます。(2011/8/6現在)
    使い始めて少しして、左クリックをすると
    ギシギシいうようになりました。
    それ以外のホイールの感覚や右クリックしたときの
    カチッと鳴る感じは好きなので、左クリックさえ
    トラブルがなかったら良かったのですが・・・
    アマゾンのレビューを見ると個体差がかなりあるようです。
    基本的には気に入っているので、もう一度購入しようかな~。
    その前にばらしてみよう。

 

 

 

<< インストール及び設定方法 >>

実践される方は自己責任でお願いします。

1) e4ratダウンロード

下記にアクセスして最新バージョンの所をクリックしてe4ratのdebパッケージをダウンロードします。

http://sourceforge.net/projects/e4rat/files/

32bit版と64bit版があるので気をつけてください。

2) ureadaheadのアンインストール

端末から下記のコマンドを入力してureadaheadを削除します。

sudo apt-get purge ureadahead ubuntu-minimal

3) ライブラリのインストール

下記のコマンドで必要なライブラリをインストールします。

sudo apt-get install libblkid1 e2fslibs

4) e4ratのインストール

端末を開いてからe4ratをダウンロードしたディレクトリに行って、下記のコマンドを入力します。

sudo dpkg -i e4rat_0.2.1_i386.deb

※ただし、上記はバージョン0.2.1の32bit用ですので、バージョンやアーキテクチャが異なれば青字の所は違います。

5) スタートアップログ収集

再起動してGrubのメニューを開きます。(デュアルブートの方は毎回開いていると思います。出ない場合はシフトキーを押しながら立ち上げてください。)

そしたら、初めに引用した記事(下記のURL)のGathering Dataの所のスクリーンショットと同じ事をします。

http://www.howtogeek.com/69753/how-to-cut-your-linux-pcs-boot-time-in-half-with-e4rat/

つまり、「e」のキーを押してエディットモードにしてから、「linux /boot/vmlinuz ・・・」という行の最後に下記を記述します。

init=/sbin/e4rat-collect

そしたら、Ctrl+xかF10キーで起動します。起動し始めたら、そこから2分間の動作を覚えます。

2分以内にデスクトップ上でよく使うアプリを起動してあげると、それらのアプリも最適化されるようです。

6) スタートアップログが作成出来たか確認

ls /var/log/e4rat/

と端末から入力して下記のファイルができていれば、データ収集は成功です。

startup.log

7) 最適化作業

再起動してリカバリーモード(シングルモード)で立ち上げます。途中で選択画面がでるので「resume」を選んでください。

立ち上がったらログインして、下記のコマンドを入力してください。

sudo e4rat-realloc /var/lib/e4rat/startup.log

この辺は、 引用した記事の「Moving the Startup Files」のスクリーンショットを参考にしてください。

しばらくすると、プロンプトに戻りますので、下記のコマンドで再起動してください。

sudo reboot

又は

sudo shutdown -r now

8) Grubの編集

再起動が終わったら下記のコマンドでgrubのパラメータの編集作業をします。

sudo vi /etc/default/grub

上記で開いたら、下記の行があると思います。(デフォルトのままで変更していない場合)

GRUB_CMDLINE_LINUX_DEFAULT="quiet splash"

これを、下記に書き直します。

GRUB_CMDLINE_LINUX_DEFAULT="init=/sbin/e4rat-preload quiet splash"

書き直したらセーブして、grub.cfgを下記のコマンドで再作成します。 

sudo update-grub

以上で終了です。

次回の起動からe4ratが動くようになります。

 ←SSD

   こんな、面倒くさい手法より
   SSDで早くしたいな~
   お金あったらな~


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